匂い 第13話「Yamagami Brothers」
M-Yago がまだ幼い頃、いつもいっしょにToyama の山奥を走り回って遊んでいたとても仲のいい兄弟がいた。
Yamagami Brothers
M-Yago より一回り若い彼らは、村の住人からからそう呼ばれ、その手先の器用さと、持ち前の作り笑顔で近所の大人に絶大なる人気を誇っていた。
M-Yago がまだ幼い頃、いつもいっしょにToyama の山奥を走り回って遊んでいたとても仲のいい兄弟がいた。
Yamagami Brothers
M-Yago より一回り若い彼らは、村の住人からからそう呼ばれ、その手先の器用さと、持ち前の作り笑顔で近所の大人に絶大なる人気を誇っていた。
「いや。。しくじったようだ。」
M-Yago に「Ryusuke」と呼ばれたその男は腰のベルトから「2000JPY」と書かれたGC を2つもぎ取ると至近距離から煙の中心に投げ込んだ。
さっきよりさらに激しい火柱と爆音。Ryusuke も灰色の煙に包まれ、僕の視界から消えた。
しばらくして煙の隙間から見えたものは、あの恐るべき物体と、その倍近くあろうかというRyusuke が約1m の距離に接近していた。
「くそっ、、これで、、終わりだ!」
Ryusuke は5000JPY と書かれた最後のGC のピンを引き抜き、至近距離から物体に投げつけた。
「ぶよんっ」
物体にGC が接触し、爆音とともに火柱が上がる、はずだった。が、なにも起こらない。GC は無造作に床を転がるだけだった。
Ryusuke の顔にトムヤンクンを食べているかのような脂汗が伝う。棒立ちになったRyusuke に物体がまた一歩小さな足取りで近づき、小さな左手でおもむろにRyusuke の腹筋をわしづかみにする。
「しまった。。GC のQA 不足か。。GUOo。。Kanako。。」
「え? GC?」
「Soda、あの球体はやつが独自に発明した爆発物で、yatsu ha それに"Golf-Crash" って名前をつけてru。表面をよく見てみro、なんて書いてあru?」
僕は教室を対角線上にその球体をもう一度凝視すると、赤い文字で「750JPY分」とMSゴシックで書いてあるのが見える。
「Yatsu は俺らの仲間内ではGC Meister とも呼ばれ、さまざまな威ryoku のGC を開発してru。Are は750JPY、tsumary, この教室半分は軽く吹き飛ばす威ryoku だ。」
そうM-Yago が言った直後、引き戸がゆっくりと開き、その物体が姿を現した。鼻腔引き裂かんばかりの鮮烈な空気が押し寄せる。そして教室の中に入ろうと、その物体が目の前にある椅子に手をかけた。
「ガタッ」という二つの椅子がぶつかりながら倒れる音に続き、
「ピキィン」
という短く鋭い金属音。
直後に続く激しい爆裂音。火柱をあげ、GC は炸裂した。
近辺は数秒前の風景とまったく違っている。崩れた壁からは鉄筋がむき出しになり、灰色の煙の隙間からコンクリート片が無数に散乱しているのが時折垣間見える。
「やったか、Ryusuke!」
M-Yago は立ち上がって煙の方向を見た。
あまりの激痛と異臭のため気がつかなかったが、僕はとなりに同じくうつ伏せて、M-Yago の方向を凝視している男の姿を発見した。
いくぶん細めながら直立させればM-Yago よりもかなり大きく、背中に「Monty Python」と書かれた迷彩のつなぎをまとったこの男の顔を、ところどころタバコの跡が残る焦げ茶色の正方形の板張りの床にうつぶせながら、頭を動かさずに眼球だけ動かして覗き込んだ。だが、男はまるで僕の視線を無視しているかのように、素早く左手で腿の横のポケットを探ると、直径10cm ほどに巻かれたピアノ線を取り出した。そして教卓側の扉の横まで身を屈めたまま驚くべき速さで移動した。そのまま教室の引き戸の前に子供用の椅子を二つ無造作にならべ、ピアノ線をその8つある脚の4つに半ば無造作に巻き付け、最後に腰のベルトから取り外した灰色の球体から出ているピンに結びつけ、緑色の物体を教室の隅から突き出たガス栓に固定した。
「Are は、yatsu がもっとも得意としていru 武器、GC だ。」
壁際からM-Yago が低い声で僕に言った。
匂い。
匂いほど鮮明に和木羅を捕らえて放さないものはない。
匂い、それは和木羅の人生の様々な岐路において、たとえ彼が無意識であったとしても、重要な影響を与えていることは揺るがすことのできない事実であった。