匂い 第9話「GC3」
「いや。。しくじったようだ。」
M-Yago に「Ryusuke」と呼ばれたその男は腰のベルトから「2000JPY」と書かれたGC を2つもぎ取ると至近距離から煙の中心に投げ込んだ。
さっきよりさらに激しい火柱と爆音。Ryusuke も灰色の煙に包まれ、僕の視界から消えた。
しばらくして煙の隙間から見えたものは、あの恐るべき物体と、その倍近くあろうかというRyusuke が約1m の距離に接近していた。
「くそっ、、これで、、終わりだ!」
Ryusuke は5000JPY と書かれた最後のGC のピンを引き抜き、至近距離から物体に投げつけた。
「ぶよんっ」
物体にGC が接触し、爆音とともに火柱が上がる、はずだった。が、なにも起こらない。GC は無造作に床を転がるだけだった。
Ryusuke の顔にトムヤンクンを食べているかのような脂汗が伝う。棒立ちになったRyusuke に物体がまた一歩小さな足取りで近づき、小さな左手でおもむろにRyusuke の腹筋をわしづかみにする。
「しまった。。GC のQA 不足か。。GUOo。。Kanako。。」


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